予防接種について3(MR)

今週、娘にMR(はしか、風しん)の予防接種を受けさせたのでそのとき調べて考えたことについて書いてみる。
簡単に言うと4月から保育園に行くことになっていろいろな病気をもらってくるリスクと予防接種を受けるリスクを比べてみて予防接種のリスクをとる方を選んだということになる。保育園に入らずに家で面倒をみられる状況であれば受けさせるにしてももう少し遅らせたと思う。
MRはインフルエンザや百日咳と違ってそれなりに効果はありそうだ。(全く効果が無いという主張は見つけられなかった)
MRは生ワクチンと呼ばれるもので一度軽くかからせるのと同じようなものなのだろう。弱毒化したものを使用するそうだが自然のウィルスにかかるのと弱毒化したものにかかるものの違いは何だろうということで弱毒化について調べてみた。メーカー(阪大微研北里第一三共、他)により元にしたウィルスや方法が若干違うようだがニワトリの卵やウサギの腎臓の中で培養して作るようだ。なぜそれで弱毒化されるかという理屈はニワトリなどの他の生物に入って突然変異すると元の生物(ようするにヒト)にはかかりにくくなるということのようだ。鳥インフルエンザが(変異する前は)鳥にしかかからなかったというのと同じなのだろう。突然変異で悪い方に変異することもあるだろうからリスクが無いわけではなさそうだが確率としては弱まる方になることが多いのだろう。(予防接種受けた人がみんな病気になっていたら大問題になっているだろうから)
卵を使っているが卵アレルギーとは関係ないという記述が多く見つかるが全く関係ないことを証明するのは難しいように思う。テストしてみてやめたという人もいるが、うちは卵を食べても大丈夫そうだったのでその点は問題ないだろうと判断した。
風しんは小さいうちにかかると重症化しないという話を聞くがわざわざ予防接種を受ける意味はあるのだろうかという疑問がある。なぜ小さいうちは重症化しないのかについて調べてみたが明確な答えは見つからなかった。どちらかというとそう思われているだけという方が正しいように思われる。普通に考えると体が大きい大人の方が耐性が高いと考えられるし。確かに娘は38度を超える熱を出した時も割と元気にしていて自分が大人になって熱を出した時はもっとしんどかったように思うので全く根拠がないわけではないかもしれないが小さいうちはかかっても大丈夫ということはないのではと考えた。
MRは軽くかからせるせいもあってか発熱等の副作用が多いようだ。手元の予防接種の案内(2012年度版、執筆、監修:予防接種ガイドライン等検討委員会)では発熱が約18.7%とのこと。発熱があると抗体がつきにくいことを考えると熱が出やすいワクチンをまとめて打つよりも風しんとはしかで分けて別々に打った方がより効果が高いように思う。(全く別の種類のワクチンをまとめて打つのはやはり経済優先なのだろう)しかしながら予防接種に完璧を求めているわけではない自分には2回に分けてまで風しんの予防接種を受けさせる理由は無かった。
はしか(M)だけ打つ、はしかと風しんの二種混合(MR)を打つ、はしかと風しんを別々に打つのどれが一番正しいということもないように思われたので一番普通(接種している人が多い)と思われるMRを受けさせることにした。
弱毒化に関係したリスクはあるが保育園で一般のウィルスにいきなりかかるよりは良さそうだとのことで保育園に入る少し前に受けさせることにした。手元の予防接種の案内ではおすすめの時期は4月から6月となっている。理由は書いていないが流行する時期にあわせてということだろうか?4月に入ってからにすることも考えたが育休中で一番注意して見られる時期に受けておく方がいいだろうということで3月中にすませることにした。
潜伏期間が1週間ほどのようなのでまだしばらくは注意してみておくつもりだ。