MacとWindowsで共用のUSB-HDDのフォーマットをNTFSにした(MacからはReadOnly)

MacWindowsの両方から参照するデータ保存用のUSB-HDDで最初はExFatでフォーマットしたものを使っていたがNTFSでフォーマットしたものを使うことにした話

 

書こうと思ってから日が経ち過ぎて細かいところを覚えていないのでとりあえず覚えている範囲で備忘録として残す

 

ExFatNTFSに比べて余計にディスク容量を消費する

 MacWindowsの両方から読み書きできるフォーマットとしてExFatを勧める記事をよく見かけるので最初はExFatで使っていた

いろいろコピーしているとコピー前に元々使っていた容量よりも、ExFatでは多くの容量を消費していることに気が付いた

クラスタサイズやアロケーションユニットサイズと呼ばれるものが関係していた(HDDでデータを管理する際の最小単位のようなもの)

現在の設定の簡単な確認方法が見つけられなかったのでサイズが1バイトのファイルを作ってみたところ容量3TバイトのExFatのHDDでは「ディスク上のサイズ:256KB(262,144バイト)」となった

どんなに小さなファイルでも 最低256KB消費する

保存してあるファイルの多くはデジカメで撮った画像ファイルで1つ6MBぐらいあるので4%程度の差と思えばそれほど気にしなくてもいいかも知れないが…

 

NTFSの場合クラスタサイズは4KB(3TBのHDDの場合)なので無駄になる容量が少なくて済む

ExFatからNTFSへの変換は簡単にはできなさそうだったので、もう1台HDDを買ってコピーした

 

Macから書き込み可能なExFatにはWindowsでは不要なファイルができる

Macにつないでいた(ExFatの)HDDをWindowsから見ると .Trashes や .fseventsd といったファイル、フォルダがあるのに気が付く(消してしまったので正確な名前は覚えていない .Spotlight-?みたいなファイルもあった気がする)

Macでファイルを管理するのに必要なようだがファイル名と日付を見れば分かるようなファイルばかりなので特別な管理は不要

必要に応じて勝手に作成されるので消してしまっても大丈夫なのだが、見つけるたびに「この.Trashesって消しても大丈夫だったよな…」と思いながらネットで検索して確かめたりして無駄な時間がかかっていた

さらにこの勝手に作成されるファイルはサイズは小さいがファイル一つにつき一つ作成されるので先のクラスタサイズの関係で256KBずつHDDの容量を消費する(ExFatの方が多めに容量を消費する主因はこれだったように思う…違いが4%ならたぶん気づいていなかった)

特に必要性を感じていない(Windowsでは使われていない)ファイルのせいで時間やディスク容量を無駄にしていたが、Macから直接書き込みしない(できない)ということにしてしまえば解決する

書き込み時はWindowsを経由することにしてMacからは基本ReadOnlyということにしてもそれほど困らないのでそうすることにした

 

ファイル名の衝突についての注意事項(8.3形式)

細かいところを覚えていないので中途半場な内容なのだが…

元々はMacのHDDに保存してあったファイルをExFatのHDDにコピーしてあってそれをNTFSのHDDにコピーしなおしたように思う

全部コピーした後にツールを使って確認したところ一部のファイルがコピーできていなかった

原因はMacでは長い名前のファイルだったものがWindows側にコピーされたときに短い名前(8.3形式…この辺の歴史については割愛)も同時に付けられていて、短い名前にした時に同じ名前になるファイルをコピーすると上書きされていた(2つのうち片方しか残っていなかった)というものだった

一部の古いプログラムでは8.3形式のファイル名でないと動かないものもあるようだが今さら古い8.3形式のファイル名などいらないだろうということで8.3形式の名前の保存を無効にした

細かいところは覚えていないがたぶんこの辺りの記事を参考にした気がする

8.3形式の短いファイル名を生成しないようにする − @IT

ディスク(内臓、外付け、フォーマットの種類)によってデフォルトの動作が違っていたので場合によっては何もしなくても大丈夫だったはず

 

Hatena Blogから別のところに移った後に書くつもりで保留にしていたのだが、日が経って書くつもりの内容自体忘れてきて、OSのアップデートなどで内容が合わなくなってきたりもしそうなのでとりあえず備忘録として書いておいた

もう一度似たような作業をすることになったら書き直すかもしれない

英語キーボードでバッククォート{`}の代わりにESCを入力する [Windows10, AutoHotKey]

AutoHotKey の設定で以下のように書いた
設定はウィンドウのタイトルがemacsで始まるときだけ有効にしている

#IfWinActive, emacs 
`::Esc
+`::~
#`::Send ``

消費税が上る前にFILCOのキーボードを買ってみた
会社ではLinuxで使用しているが家のWindowsで使用するに当たり
バッククォート{`}を押したときにESCキーが押されたことになるようにした
FILCOのキーボードではディップスイッチにより{`}とESCを入れ替えられるのだが
それだとチルダ{~}が打ちにくくなるので
シフトキーを押しながらの場合は通常通り{~}が入力されるようにし
Windowsキーを押しながら{`}を押したときはそのまま{`}が入力されるようにした

ESCキーを押そうとして{`}を押してしまうのは
HHKを使っていたときの名残なのだが
そもそもこの押し間違いはemacsでメタキーとしてESC押そうとする場合がほとんどなので
emacsのウィンドウのときだけ効くようにしてみた

追伸
この記事を書き始める際にタイトルの先頭に[ ]をつけたところ
カテゴリーというものに勝手に変換された
ちょっと調べて[ ]は行末に持っていくことにしたがはてなブログの記法にはどうも慣れない…
さらに言うと[と]を連続して書くと別のタグとして認識されたので[と]の間にスペースを入れて回避した…

Windows10で行った設定(キーボード)

新しく買ったノートPC(Windows10、英語配列)で行った(主にキーボード関連の)設定

今までMacBook ProDvorak配列で使っていて
その使用感に近くなるように設定した
Dvorak配列を使う場合、キーボードが英語配列(ASCII配列)でないと
記号の印字が違って打ちにくいので英語配列のノートPCの中から選定して購入した


DvorakJ

(2019/10/06 追記)
設定により多少改善したかと思ったがやっぱり遅延がひどいので
結局使わないことにした
AHKの設定ファイルで直接Dvorak配列になるものを作って使用することにした
設定を一時的にオフするにはタスクバーにあるインジケータを右クリックしてSuspend


会社のWindowsPCなどではレジストリ書き換えで配列を変えていて
一人で使う分には不都合はないのだが
人に設定等を聞いたときにその人が「このコマンドを…」とキーボードを打とうとして
打てずに困るということが時々あったので
ソフトで切り替えられるようにした

DvorakJ(もしくはAutoHotKey)を使用していると速くタイプしたときに
入力したキーの入れ替わりが発生("cd "と打とうとすると"c d"とcとdの間にスペースが入った状態になる)
していて困ったがDvorakJの設定にあった"待機と遅延"の項目を全て0ミリ秒にすると症状が緩和した


alt-ime-ahk

MacでKarabiner-Elementsを使って実現していたCommandキーの空打ちでIMEを切り替えるために導入
こちらもDvorakJと同じくAutoHotKeyを利用して動いているようだ

Macだと日本語の確定前の文字列も英数切り替えでアルファベットに変換してくれるのだが
そこまでは対応していない

日本語配列(JIS配列)だと標準機能で切り替えられるようだ

Windows上でMacのように「英数/かな切替」をする方法。両刀ユーザーなら是非設定を! - いつもマイナーチェンジ!

スタートアップに登録する方法もWindows10では変わってて調べなおした

Windows 10のスタートアップの場所、設定&無効方法 - ぼくんちのTV 別館



AutoHotKey

Firefoxを使用するときMacではCommandキーを押しながらリンクをタップ(クリック)して
別タブでリンクを開いていたのだが、WindowsだとCommandキーの位置がAltで
Altを押しながらリンクをタップするとファイルに保存しようとしたりしてうまくいかない

半ばあきらめかけていたが
マウスの真ん中ボタン(普通はホイール)を押せばリンクを新しいタブで開けるので
DvorakJやalt-ime-ahkで使っているAutoHotKeyの設定で
左Altを押しながらクリックで真ん中ボタンが押されたことにすることで
今までMacで行っていたのと同じように操作できるようにした

alt + right or left click ---> middle click - Ask for Help - AutoHotkey Community


WSL (Windows Subsystem for Linux) + emacs

はてなブログを書いていたら下書きが消えて復活できなかったので
emacs で下書きを書こうと思いたち WSL で Ubuntu をインストールした(という表現であっているのか?)

emacs-mozc-bin を入れても日本語変換がうまくいかなくて
(広告をオンにしろとうざいサイトの記事を読んだりして)いろいろやって時間がかかったが
最終的にはパッケージについていた以下のドキュメントのとおりに
require以下の3行を .emacs (init.el)に書くだけでよかった

/usr/share/doc/emacs-mozc-bin/README.Debian
- About Mozc/Debian

-- emacs-mozc
(require 'mozc)
(set-language-environment "Japanese")
(setq default-input-method "japanese-mozc")

Having the above settings, just type C-\ which is bound to
`toggle-input-method' by default.

-- Mon, 18 Jun 2012 12:39:51 +0900 Nobuhiro Iwamatsu <iwamatsu@debian.org>

VcXsrv でemacsを起動するとウィンドウが小さくなって
毎回ウィンドウを拡大するのがかなり面倒なのだが
回避方法はまだ分かっていない
GTK+ が関係しているようで emacs-lucid だと小さくはならないのだが
emacs-lucid の方はメニューが文字化けしてこれはこれで使いにくい…


KeySwap for XP

CapsLock を Ctrl に変更するのはレジストリ書き換えを
以前にも使っていた KeySwap で行った

以上でそこそこ使えるようになったが
ずいぶん時間がかかった(この記事を書くのも…)

4TバイトのUSB外付けHDDをexFATとMacOS拡張の2パーティションでフォーマット(High Sierra)

macOS High Sierra で行う
ターミナルで以下のコマンドを実行

diskutil partitionDisk /dev/disk1 2 GPT ExFAT EX3T 3T JHFS+ MAC_JNL R

結果(diskutil listの表示)は以下の通り

/dev/disk1 (external, physical):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                        *4.0 TB     disk1
   1:                        EFI EFI                     209.7 MB   disk1s1
   2:       Microsoft Basic Data EX3T                    3.0 TB     disk1s2
   3:                  Apple_HFS MAC_JNL                 1.0 TB     disk1s3

(念のため)参考にする人は
/dev/disk1 の部分を各自の環境にあわせて変えてください
上記のコマンドを実施すると対象のHDDの中身が消えるので間違えないように
EX3T や MAC_JNL 等の名前はお好みで


以前にもやったことがあるはずなのだがOSのバージョンが違ったのか全く思い出せず
検索してもHigh Sierra以前の古いOSの話だったり
先頭をMacOS拡張にする方法だったりと
やりたいことと違っていたので備忘録として記載

Windows10のPCにつないでexFATが読み書きできることも確認した


フォーマットはWindows10の方がやりやすかったが
Windows10でexFATの部分をフォーマットした後
MacにつないでMacOS拡張を追加しようとすると
GUIでもコマンドでも)以下のようなメッセージが出て途中でエラーになる

Error: -5344: MediaKit reports not enough space on device for requested operation

失敗した時の状態は以下の通り

/dev/disk1 (external, physical):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                        *4.0 TB     disk1
   1:       Microsoft Basic Data EX3T                    2.9 TB     disk1s1
   2:                  Apple_HFS                         1.1 TB     disk1s2

Windows10でフォーマットした方が200MBの余計なEFIパーティションが作られなくて
(ここには表示されていないがWindows10でも10MB程度の領域を確保しているようだ)
都合がいいのだが、これが無いとMacではフォーマットが正常終了しないようだ

Macのタイムマシーン機能を試したくてMacOS拡張の領域を作ったが
データ保存用なので割り切ってWindows10で全領域exFATフォーマットすれば
こんなに苦労しなかった気がしてきた(^_^;)

はてなブログに変わって初めて書いてみたが
(操作ミスで)途中で記事が消えたり、変な自動リンクがついたりと
ちょっと書くだけでストレスがたまる…
別のところを探そうかな

予防接種について4(DPT-IPV)

予防接種というものはどこまでいっても自分で決めるしかないもので他人に対して勧めも止めもするものではなくここに書いていることも娘のための記録でしかない。でも調べたことを書くのも誰かの参考になるかもしれないとも思うのでまだ途中ではあるが書いてみる。
ジフテリア(D)百日咳(P)破傷風(T)のいわゆる三種混合(DPT)については今のところ保留している。
より正確には急いで打たなくてもいいという判断まではした。
最近はDPTに不活化ポリオワクチンを足したDPT-IPV(四種混合)なども打ったりするようだがポリオについては打つつもりは無い。なんで抱き合わせ販売のようなことをするのかねえ…
自治体からの予防接種の案内によると「日本では1980年を最後にポリオの自然感染なし」「2000年に日本を含む西太平洋地域でポリオ根絶」だそうだ。しかし「インド、パキスタンアフガニスタン、ナイジェリアではまだ発生」しているとか。
不活化ワクチンになってワクチンのせいでポリオにかかる確率は減ったのだろうが完全に安全な訳ではないだろう。日本では発生していない病気のためにリスクのあるものを接種なんてしていられない。特定の地域でのみ発生するというのならその地域からの入国者を検査するなり患者を隔離するなりすればいいはずなのになんでみんなで打ちましょうということになるのか?
でも決める方の立場になればその理由も何となく分かる。ポリオにかかる確率がゼロで無い以上もし予防接種をやめた後に患者が発生して「予防接種をやめたせいで病気にかかった」と言われるよりは現状維持で判断を避けた方が余計な批判を受けなくてすむ。
お上などの他人に決めてもらうのが好きな人も多いのだろう。しかし自分は自分で考えて決めたいと思う。将来娘がポリオなどの病気が蔓延している地域に行きたがるかもしれない。その時は娘が予防接種を受けるかどうか自分で判断して決めるだろう。でも今は病気のところには近づけさせないように気をつけることで対応する。気をつけると言っても正確な情報を出さない政府では難しいところもあるのだが…
次は百日咳について。これも打つ必要は無しと判断した。
大人がかかると咳は長期間でるが軽症で乳幼児がかかると重症化する場合があるそうだ。乳幼児(特に1歳以下)の危険な期間をどうするかが問題となるが人の多いところに連れて行かないことで対処した。
そもそも百日咳の予防接種は効果が疑問だ。2012年ワシントン州での流行時は3ヶ月から10歳まで患者1000例のうち75.8%は予防接種が完了していたとある。91.2%は接種歴があったとも書いてあるのを見るとそれって効いているの?と思う。少なくとも流行したということは流行を止める効果は無かったということだ。
DPTワクチンの特徴によると「百日せき菌から分離・精製した感染防御抗原を含む液にアルミニウム塩を加え」とある。一時期アルツハイマーの原因ではないかと言われたアルミニウムだ。アルミニウムがアルツハイマーの原因かどうかははっきりしないようだがとる必要がないのは確かだ。少量だから大丈夫と言いたいのかもしれないが自分の娘にアルミニウムを注射したいとは思わない。
次にジフテリア。これも打つ必要性は低いと判断しているが最悪打ってもかまわないかなと思っている。
ジフテリアの患者発生数は1999年を最後に国内では認められていないそうだ。ソチオリンピックもあったしロシアに行った人から菌が持ち込まれる可能性もあるとは思うが確率は低いだろう。
ジフテリア破傷風の予防接種にはトキソイドを使うがトキソイドとは何か?簡単に言うと不活化ワクチンの一種ということになるが自分の理解では次のようなものだ。
ジフテリア等の菌に感染するとその菌が毒素を出して毒素のせいで病気になるがその毒素を出せないようにしたもの。毒性がなくなっているので病気にはならないが菌の情報だけはからだが覚えて抗体が作られるので予防できる、という理屈のようだ。
作り方からして危険度は少なそうだが不活化ということで例のアルミニウムが入っているようでかかる確率が低いならあまり積極的に打たせたくはないが最悪破傷風とセットで打ってもいいかなと思っている。
最後に破傷風。これがなかなか難しい。
破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではないため予防接種を勧める人の口癖である「流行を防ぐために予防接種」というのとは関係ない。そのかわり土の中にいるため流行していないから大丈夫ということにもならない。嫌気性で空気に触れると菌が死ぬので傷口あら菌が入らなければそう簡単にかかるものでもないように思うがかかるときはかかるし大きくなったから大丈夫ともならない。
破傷風単独のワクチンにもアルミニウムが入るようでなんだかなあとは思うが保育園に行けば砂遊びをしてそこで怪我をして菌が入ることもあるだろうからジフテリア破傷風トキソイドの2種混合(DT)ぐらいなら打ってもいいように思う。しかし日本では抱き合わせで3種や4種混合で打とうとするので保留している。
本でDTおよびTの予防接種は2005年から任意接種になったというのを読んだ。しかし予防接種実施規則では「又は、沈降ジフテリア破傷風混合トキソイドを二十日から五十六日までの間隔をおいて二回皮下に注射」とあるのでDTを打っても任意(勝手に打った)ということにはならないようにも読めるのだが法律の専門家でもないのでどこか責任がとれそうな機関に問い合わせて文書で回答をもらえたら打とうかと考えている。といっても問い合わせるのも結構手間なのだが…
保留にしている間に保育園で破傷風にかかったら困るのだがいろいろ調べていた時に気づいたことがあったので保留にしている。破傷風トキソイドは治療にも使うようだ(治療と言っても治るわけではなく毒性を抜いたトキソイドの方がからだの中で増えれば毒のある菌が増えるのを遅くできるだけのようだが)。犬に噛まれた後に破傷風トキソイドを注射することもあるようだ。ということは保育園で怪我をしたら急いで病院に行って保険で破傷風の注射だけを打ってもらうということもできるはず。過剰接種については大丈夫と書いてあるのもあれば悪いと書いてあるのもありよく分からないが元々打っていなければ問題ないだろう。
というわけでいざとなれば破傷風トキソイドだけ打ってもらうこともできるので急いで3種混合は打たなくても大丈夫だろうというところまで判断したのでとりあえずMRを優先して打って2種混合が打てないのかどうかは後で確認することにした。
DPT(-IPV)についてはとりあえずこれで終わり。調べた時にすぐに書けばいいことなんだろうが一度調べたリンクを後から探し直すのが結構大変だったので書くのに時間がかかってしまった。

予防接種について3(MR)

今週、娘にMR(はしか、風しん)の予防接種を受けさせたのでそのとき調べて考えたことについて書いてみる。
簡単に言うと4月から保育園に行くことになっていろいろな病気をもらってくるリスクと予防接種を受けるリスクを比べてみて予防接種のリスクをとる方を選んだということになる。保育園に入らずに家で面倒をみられる状況であれば受けさせるにしてももう少し遅らせたと思う。
MRはインフルエンザや百日咳と違ってそれなりに効果はありそうだ。(全く効果が無いという主張は見つけられなかった)
MRは生ワクチンと呼ばれるもので一度軽くかからせるのと同じようなものなのだろう。弱毒化したものを使用するそうだが自然のウィルスにかかるのと弱毒化したものにかかるものの違いは何だろうということで弱毒化について調べてみた。メーカー(阪大微研北里第一三共、他)により元にしたウィルスや方法が若干違うようだがニワトリの卵やウサギの腎臓の中で培養して作るようだ。なぜそれで弱毒化されるかという理屈はニワトリなどの他の生物に入って突然変異すると元の生物(ようするにヒト)にはかかりにくくなるということのようだ。鳥インフルエンザが(変異する前は)鳥にしかかからなかったというのと同じなのだろう。突然変異で悪い方に変異することもあるだろうからリスクが無いわけではなさそうだが確率としては弱まる方になることが多いのだろう。(予防接種受けた人がみんな病気になっていたら大問題になっているだろうから)
卵を使っているが卵アレルギーとは関係ないという記述が多く見つかるが全く関係ないことを証明するのは難しいように思う。テストしてみてやめたという人もいるが、うちは卵を食べても大丈夫そうだったのでその点は問題ないだろうと判断した。
風しんは小さいうちにかかると重症化しないという話を聞くがわざわざ予防接種を受ける意味はあるのだろうかという疑問がある。なぜ小さいうちは重症化しないのかについて調べてみたが明確な答えは見つからなかった。どちらかというとそう思われているだけという方が正しいように思われる。普通に考えると体が大きい大人の方が耐性が高いと考えられるし。確かに娘は38度を超える熱を出した時も割と元気にしていて自分が大人になって熱を出した時はもっとしんどかったように思うので全く根拠がないわけではないかもしれないが小さいうちはかかっても大丈夫ということはないのではと考えた。
MRは軽くかからせるせいもあってか発熱等の副作用が多いようだ。手元の予防接種の案内(2012年度版、執筆、監修:予防接種ガイドライン等検討委員会)では発熱が約18.7%とのこと。発熱があると抗体がつきにくいことを考えると熱が出やすいワクチンをまとめて打つよりも風しんとはしかで分けて別々に打った方がより効果が高いように思う。(全く別の種類のワクチンをまとめて打つのはやはり経済優先なのだろう)しかしながら予防接種に完璧を求めているわけではない自分には2回に分けてまで風しんの予防接種を受けさせる理由は無かった。
はしか(M)だけ打つ、はしかと風しんの二種混合(MR)を打つ、はしかと風しんを別々に打つのどれが一番正しいということもないように思われたので一番普通(接種している人が多い)と思われるMRを受けさせることにした。
弱毒化に関係したリスクはあるが保育園で一般のウィルスにいきなりかかるよりは良さそうだとのことで保育園に入る少し前に受けさせることにした。手元の予防接種の案内ではおすすめの時期は4月から6月となっている。理由は書いていないが流行する時期にあわせてということだろうか?4月に入ってからにすることも考えたが育休中で一番注意して見られる時期に受けておく方がいいだろうということで3月中にすませることにした。
潜伏期間が1週間ほどのようなのでまだしばらくは注意してみておくつもりだ。

予防接種について2(BCG)

何日か前のフジテレビのニュースで子宮頸癌ワクチンの推奨をやめるというのを見た。細かい数字は覚えていないが毎年6千人がかかって2千7百人が死亡している、今まで30万人以上に接種して2千人弱の人に副作用が出ているなどと言っていた。次の日の別の番組では重大な副作用は3百人超とも言っていた。期間がはっきりしないので比べるのが難しいが確かに数字的にはワクチンを打たないよりも打つ方が病気や死の確率は減っているのだろう。でもワクチンで完璧に防げるわけでもなく結局検診に行かないといけないということもあわせて考えるとこの程度のメリットのために子宮頸癌ワクチンなんて打ってられないだろうなと思う。(だから推奨がとりやめになったわけだが)
ようやく本題のBCG
BCGは打たないという結論になったが、かなり判断が難しかった。
名前は知っていたから昔からあって(0ではないだろうが)それほど問題になっていないところをみると危険度はそれほど高くないのだろうと思った。しかし打ち方はだいぶ変わっているようだ。
昔はツベルクリン反応を見て打つかどうかを決めていてその単語には聞き覚えがあるので自分もやったのだろう。しかし最近はツベルクリン反応の検査は省略して赤ちゃんのうちにBCGを接種するようになっている。赤ちゃんのうちに打つのは大きくなってから接種しても意味が無いからのようだ。もともと意図していたはずの結核の予防に対しては効果は低いが結核髄膜炎には少しは効くようだ。
効果は低いが副作用の確率も高くなさそう…とりあえず打っておいてもいいのか?とも思ったが気になることがいくつかあった。
ツベルクリン反応を省略する理由はどうやらお金がもったいないからということのようだ(-_-;)
赤ちゃんのうちに打っておけばまだ結核菌に感染していないだろうからツベルクリン反応を省略しても大丈夫だろうということのようだが、もし予防接種の前に結核菌に感染していた場合はコッホ現象というのがあらわれて病院に行く必要があるようだ。ツベルクリン反応を見ていれば防げるコッホ現象を経済優先で打って問題が出たら病院に行ってくださいというような輩の言うことを聞いていいものだろうか?
もう一つ気になったのは平気で6種類も同時に予防接種を打つアメリカではBCGを打っていないということ。アメリカでは結核が少ないからというのが理由のようだがそれだけではなさそうだ。
アメリカではBCGの代わりにツベルクリン反応を定期的に検査してその結果、結核に感染していれば治療するという方針のようだ。しかしBCGを打ってしまうとツベルクリン反応では結核なのかBCGを打ったせいなのか分からなくなる。ツベルクリン反応とは別のもう少しお金のかかる検査をすれば判定できるようだがBCGを打ってなければ簡単に分かるものをわざわざ分かりにくくしていることになる。また将来アメリカなどに留学などをした場合、薬を長期間飲まされたりいろいろ面倒なようだ。先日予防接種に関する講演をしてくれた医者の人が少し前までアメリカにいたようで、その人の子供がBCGのせいでツベルクリン反応が陽性と出て薬を渡されたそうだがBCGのせいだと分かっているのでもらった薬を全部捨てたと言っていた。
ヒブを打つことにした理由が感染が分かりにくくて発見が遅れるリスクがあるからというのを考えると、効果もあやしいBCGを打って結核の感染をわざわざ分かりにくくするのは違うなという結論に至ってBCGは打たないことにした。
今回もだらだらと長くなったが気が向いたらそのうち3種混合(DPT)について書いてみる。